アメリカ駐在でよく利用されるL1Aビザ。管理職やマネージャー向けのビザで、初めての駐在員にとっては不安がいっぱいですよね。この記事では、弁護士サポートを前提に、必要書類・面接の注意点・入国時の持参物までを網羅的にまとめました。さらに、他の駐在員ビザとの違いも整理してあるので比較しやすいはずです。
L1Aビザ申請の流れ
- 会社・弁護士と事前の打ち合わせ
- 必要書類の収集と整理
- USCISへ申請(I-797承認通知を受け取る)
- アメリカ大使館・領事館で面接予約(DS-160入力→料金支払い→予約)
- 面接(役職・職務・管理責任について回答)
- ビザ発給、パスポート返却
- 航空券や住居の準備 → アメリカ入国
L1Aビザ申請に必要な書類一覧
- 会社関連:登記簿、定款、組織図、財務諸表、会社パンフレット
- 本人関連:有効なパスポート、英語履歴書、役職や業務内容を説明する資料
- 雇用証明関連:雇用契約書、米国赴任先のオファーレター
- USCIS関連:I-797承認通知のコピー
書類は弁護士がリストアップしてくれるので、「漏れなく用意する」ことに集中しましょう。
L1Aビザ面接の質問と回答のコツ
- 現在の役職と仕事内容は?
- アメリカでの役職と仕事内容は?
- 部下の人数や責任範囲は?
- なぜあなたが赴任する必要があるのか?
面接で注意すべきポイント
L1Aビザは「一時的な駐在」を前提とした非移民ビザです。面接で「永住したい」と思わせるような発言は避けましょう。正しい答え方は「会社から派遣され、一定期間だけ赴任する」という表現です。
回答例: “I am being temporarily assigned by [会社名] to manage [部門] in the U.S. under an L1A visa.”
現地法人との事前調整の重要性
申請内容と現地での役割が食い違うと、面接で矛盾が出てしまいます。
・部下の人数
・レポートライン
・管理権限や決裁範囲
これらは現地法人と必ず事前にすり合わせておきましょう。
L1Aビザでのアメリカ入国審査に必要な書類
- L1Aビザ付きパスポート
- I-797承認通知コピー
- 弁護士から渡されるペティション一式のコピー
- 赴任辞令・オファーレター
- 家族帯同:結婚証明書や子供の出生証明書(英訳付き)
必ず紙で持参してください! データ保存だけではNGになるケースがあります。2セット以上コピーを用意しておくと安心です。
審査官に聞かれたら:“I am here to work for [会社名] under an L1A visa.” と答えればOKです。
駐在員が利用できる他のビザと期限
- L1A(管理職・幹部):最長7年
- L1B(特殊知識職):最長5年
- H1B(専門職):最長6年(抽選あり)
- E1/E2(貿易・投資):2~5年ごとに更新可
- O(卓越能力):最長3年、その後1年ごと延長
ビザの種類によって「家族の就労可否」や「更新のしやすさ」が変わります。L1は駐在員にとって王道ですが、H1BやEビザも状況によっては検討対象になります。
L1Aビザ申請でよくある失敗例
- 「管理職らしさ」が弱い → 業務よりマネジメント権限を強調する
- 現地法人との情報ズレ → 面接で矛盾が出る原因に
- 紙書類を忘れる → I-797やペティション不携行で入国トラブル
アメリカ駐在後の次の手続き
まとめ:L1Aビザ取得を成功させるコツ
- 弁護士サポートを活用して書類の抜け漏れを防ぐ
- 現地法人としっかり連携して申請内容を一致させる
- 面接では「一時的な駐在」を強調し、永住希望は口にしない
- 入国審査には紙の書類を複数セット持参
- 他のビザとの違いも理解して最適な選択を
L1Aビザの手続きは確かに大変ですが、事前に流れを知っていれば安心です。しっかり準備して、スムーズにアメリカ駐在生活をスタートさせましょう!