Global Entryは、米国入国審査を大幅に短縮できる政府認定プログラムです。専用端末でパスポートを読み取り、数分で入国完了。さらにTSA PreCheckも自動で付帯するため、国際線+国内線両方で時短効果を得られます。
Global Entryの基本情報
- 主な役割: 国際線の米国入国審査を短縮、TSA PreCheck付帯
- 利用場所: 米国主要空港の入国審査場
- 料金: $100(5年間有効)
- 対象者: 米国市民、グリーンカード保持者、特定国のビザ保持者
申請対象者と必要書類
Global Entryは永住者と一部のビザ保持者の両方が利用可能ですが、申請プロセスが少し異なります。
① グリーンカード保持者の場合
- 申請資格が明確に認められており、オンライン申請後に面接予約
- 必要書類:グリーンカード+Real IDまたは有効な州発行運転免許証
- 承認まで比較的スムーズで、更新も容易
② ビザ保持の駐在員の場合
- 日本のパスポート+Lビザ/Hビザなどで申請可能
- 必要書類:パスポート、ビザ、I-94、州発行のReal ID(推奨)
- 追加質問や審査遅延のケースが多め
- アプリや端末で申請完了できず、結局Real IDが必要になることが多い
ポイント:ビザ保持者がスムーズに申請を進めるには、まずReal ID取得を済ませてからGlobal Entryに申請するのがおすすめです。
申請から利用までの流れ
- 公式サイトでオンライン申請(アカウント作成・申請料支払い)
- 一次審査(数週間〜数か月)
- 承認後に面接予約(空港や登録センターで実施)
- 面接通過でGlobal Entry有効化 → 専用端末が利用可能に
利用のメリット
- 入国審査の長蛇の列をスキップ
- 専用端末でパスポート認証→数分で入国完了
- TSA PreCheck自動付帯 → 国内線でも時短
👉 国際線+国内線の両方を利用する駐在員にとって「最強の時短ツール」といえます。
家族での利用
Global Entryは同伴利用不可で、家族それぞれが個別に申請する必要があります。子どもでも申請可能ですが、面接も同伴で受ける必要があります。
ClearやPreCheckとの違い
Clearは「本人確認列の短縮」、TSA PreCheckは「荷物検査の簡略化」、Global Entryは「国際線入国審査の短縮」と役割が異なります。
👉 国内線利用が多い人はTSA PreCheck、混雑空港をよく使う人はClearも合わせて検討するとベストです。
よくある質問
- Q. ビザ保持者でもGlobal Entryは取れる?
- A. 可能ですが、追加書類や面接での質問が多く、承認まで時間がかかる傾向があります。
- Q. TSA PreCheckは別途申請が必要?
- A. Global Entryに加入するとTSA PreCheckが自動で付帯するため不要です。
- Q. 家族全員で同伴できる?
- A. 不可。全員が個別に申請・承認される必要があります。