TSA PreCheckは、米国内線での保安検査を簡略化できる政府認定プログラムです。靴やベルトを脱がず、PCや液体を取り出す必要もなく、家族連れや出張族にとって大幅な時短効果があります。
TSA PreCheckの基本情報
- 主な役割: 保安検査を簡略化(靴・PC・液体を出さずに通過)
- 利用場所: 米国内200以上の空港
- 料金: $78(5年間有効)
- 子連れ運用: 12歳以下は同伴で利用可能
申請対象者と必要書類
TSA PreCheckは「米国市民・永住者(グリーンカード保持者)」を前提としていますが、ビザを持つ駐在員でも申請できる場合があります。
① グリーンカード保持者の場合
- 申請資格が明確に認められており、オンライン申請がスムーズ
- 必要書類はグリーンカード+Real IDまたは有効な州発行の運転免許証
- 申請後の審査は比較的早く、承認率も高い
② ビザ保持の駐在員の場合
- 申請自体は可能だが、審査で追加確認や面接時の質問が入ることが多い
- パスポート+ビザ+I-94+Real ID など複数の書類提示を求められるケースあり
- 承認までの期間が長めになる傾向
- 一部の駐在員はGlobal Entryを取得することで自動的にPreCheckが付帯するため、そちらを利用するケースも多い
重要ポイント:ビザ保持者は「州の運転免許証(Real ID対応)」を持っているかどうかがカギ。👉 まずはReal ID取得ガイドを確認してから申請に進むのがおすすめです。
PreCheckでできること
PreCheck専用レーンを通ることで、以下の煩わしさを回避できます。
- 靴・ベルト・ジャケットを脱ぐ必要なし
- ノートPCや液体をカバンから出す必要なし
- 通常レーンより空いていることが多い
👉 本人確認列も同時にスキップしたい人は、Clear徹底ガイドをあわせて確認してください。
申請の流れ
- 公式サイトからオンライン申請
- 認定センターで面接・指紋採取
- 許可後、「Known Traveler Number(KTN)」を発行
- 航空券予約時にKTNを入力 → 搭乗券に「TSA PreCheck」マークが表示
費用と有効期限
- 申請料: $78
- 有効期限: 5年間
- 更新: 有効期限前にオンラインで更新可能
多くのクレジットカードで申請料の払い戻し特典がついています。
家族での利用
TSA PreCheckは12歳以下の子どもは同伴で利用可能です。家族旅行では親が加入していれば子どもも一緒にPreCheckレーンを通過できます。
よくある質問
- Q. ビザ保持者でも本当に申請できる?
- A. ケースによって承認まで時間がかかる場合があります。Global Entryを通じてPreCheckを取得する方がスムーズな場合もあります。
- Q. PreCheck対象外の空港は?
- A. 地方空港の一部では導入されていません。事前に確認を。
- Q. 国際線でも使える?
- A. PreCheckは米国内の出発便限定。国際線の入国審査にはGlobal Entryを利用します。